Planning Sheet

広告媒体・予算・KPI設計シート【農業資材メーカー向け】

媒体選定・予算配分・KPI設計を社内で検討するための実務シートです。目的別の媒体比較表、予算50万・100万・300万円のモデル配分、フェーズ別KPI例、社内説明チェックリスト、年間計画の記入欄をまとめました。このページの内容はそのまま会議資料として使えます。印刷・配布用のPDF版もご用意しています。

情報更新日: ※予算モデルと費用の目安は編集時点の参考値です。

📄 PDF版(A4・印刷用)と Excel版(編集用)。無料・登録不要、社内共有できます

1. 目的別 媒体比較表

◎=主力として使える ○=有効 △=補完的 −=優先度低。個別媒体の部数・料金は農業メディア一覧で確認できます。

目的農業新聞農業専門誌Webメディア運用型広告一言メモ
新製品の広域認知発生期・発売期に集中投下。年中同量は避ける
特定作物・産地への浸透専門誌×地域配信の組み合わせが基本形
技術理解・信頼形成指導員・防除暦に効くのは技術資料と専門誌
資料DL・リード獲得Metaのリード獲得×技術資料が好相性
指名検索の受け皿検索広告は常時稼働。メディア出稿の効果測定にもなる
展示会・キャンペーン集客日付のある告知は地域×期間を絞れる運用型が効率的

2. 予算別モデル配分(月額・考え方の雛形)

商材・作期・地域で重みは変わります。「均等な月割りにしない」「検討期に厚く」を前提にした、たたき台としてご覧ください。ここでの金額は月額で、媒体費・運用費・簡易な制作費を含む税別の目安です。LPや動画は既存の流用を前提にし、新規制作は別途見ます。活用パターンのモデル(3か月・半期の総額)や下の記入例(年間300万円)とは期間の単位が違うので、比べるときは月額に直してください。

月額規模位置づけ配分イメージ最初に見るKPI
50万円検証フェーズ。1地域×1製品で一巡させる検索広告 15万/Meta 10万/LP・計測整備 15万/店頭資材・チラシ 10万指名検索数・資料DL・問い合わせ
100万円検証+面の確保。メディアで認知を作り運用型で受けるWebメディア記事広告 40万/検索 20万/Meta 15万/YouTube 15万/制作・計測 10万記事経由流入・指名検索の増分・中間CV
300万円本格展開。判断日連動で系統・商系の両面を動かす農業新聞・専門誌 120万/Webメディア 60万/運用型(検索・Meta・YouTube)80万/店頭資材・技術資料 25万/分析・改善 15万フェーズ別KPI一式+取扱店数・予約数

年間では、秋(防除暦)・冬(予約)・春(棚)・夏(発生)の判断日から逆算して月ごとの厚みを変えます。考え方はマーケティング完全ガイドの年間カレンダーを参照してください。

3. フェーズ別KPI例(先行指標と結果指標)

フェーズ先行指標(日〜週で動く)結果指標(季節〜年で動く)
認知リーチ・インプレッション・動画視聴75%指名検索数の増加・展示会での認知率
興味関心記事閲覧時間・LP流入・SNS反応資料DL数・メルマガ/LINE登録
情報収集 ★主戦場症状語検索の流入・製品ページ到達資料DL・問い合わせ・セミナー申込
比較検討比較ページ閲覧・再訪率店頭指名・取寄せ・試験導入の打診
購買意向指名検索・問い合わせ予約数・取扱店数・防除暦掲載

計測環境(GA4のキーイベント・電話タップ・DL計測)の実装手順は「運用型広告のKPI設計と計測環境」で解説しています。

4. 社内説明チェックリスト(稟議の前に10項目)

5. 年間計画 記入欄(判断日から逆算して埋める)

PDF版を印刷して、対象の製品×作物×地域ごとに1枚ずつ記入してください。

時期相手の判断日実施する施策予算見る指標
秋(10〜12月)防除暦の改訂   
冬(1〜2月)予約の締切   
春(3〜5月)棚と在庫の確定   
夏(6〜9月)発生時の検索   
収穫後来年も使うかの評価   

記入してみて「ここが埋まらない」という箇所が、そのまま相談すべき論点です。シートを埋めた状態でご相談いただければ、初回から具体的な話ができます。

6. 記入例:水稲用殺菌剤の年間計画(架空の条件による設計例)

空欄のままでは書き方が伝わらないので、条件を置いて埋めた例を示します。製品名・数値はすべて架空で、実際の案件や成果ではありません。自社の条件に置き換えるときは、太字の「判断ポイント」から先に考えると早く埋まります。

製品水稲いもち病向け殺菌剤(既存登録あり・上市3年目)。適用は水稲のみ
対象東北2県の水稲産地。JAの防除暦に載っている地区と、載っていない地区が混在
商流系統7:商系3。取扱店は2県で約40店
年間予算300万円(広告・販促物・計測整備を含む。人件費は除く)
いまの課題製品名の認知はあるが、防除暦への掲載が一部JAに留まり、店頭での指名が少ない。「勧められる」が弱い
今年のゴール防除暦掲載JAを2つ増やす。発生期の指名検索と問い合わせを前年の1.5倍にする
時期相手の判断日実施する施策予算見る指標
秋(10〜12月)防除暦の改訂(JA営農部会)技術資料の改訂版を指導員とJA営農部会に配布。専門誌(普及指導員向け)に技術記事1P。営業同行で未掲載JAを重点訪問60万円防除暦掲載JA数(前年+2)、指導員との面談数
冬(1〜2月)予約の締切農業新聞の県版で全5段1回(予約期に合わせる)。JA向け予約チラシ。販売店訪問と店頭資材の事前配布70万円予約数、取扱店数、チラシ配布JA数
春(3〜5月)棚と在庫の確定店頭POP・ポスター。Meta広告を2県に限定して配信し、製品ページへ誘導。LPの適用・使用方法を最新化40万円製品ページ到達数、店頭資材の設置店数
夏(6〜9月)発生時の検索検索広告(症状語+製品名、2県限定、発生予察に合わせて週次で増減)。YouTube短尺で使用場面。問い合わせ導線の整備100万円指名検索数、問い合わせ・資料DL数、LP到達数
収穫後来年も使うかの評価使用農家のフォローと事例化(個人の感想である旨を明記)。翌年の防除暦提案資料を作成30万円事例数、翌年予約の打診数

判断ポイント1:秋と冬に130万円、全体の4割強を置いています。課題が「勧められる」の弱さなので、農家向けの広告より先に、防除暦と予約という判断日に間に合わせる投資を厚くしました。

判断ポイント2:夏の運用型は、年間の中で最も金額が大きい代わりに、発生予察に合わせて週単位で増減させる前提です。均等な月割りにはしていません。

判断ポイント3:条件が変わると配分も変わります。商系中心の商材なら冬の予約より春の店頭に寄せます。施設園芸向けの資材なら判断日そのものが作型ごとに違います。この表はあくまで水稲・系統中心の一例です。

※ この記入例はスパークルが作成した架空の条件による設計例です。実在の製品・案件・成果ではなく、支援実績にも含めていません。Excel版には同じ記入例のシートを収録しています。

「自社の場合どうか」を、一緒に整理します

媒体選定・KPI設計・効果測定の考え方を、御社の商材・商流・検討期間に当てはめて整理します。
売り込みはしません。論点整理だけのご相談でも歓迎です。

「水稲向け新剤の認知をどの媒体で取るべきか」

「展示会集客と広告をどう連動させるか」

「Web広告のCVをどう定義し社内説明するか」