あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 A~Z
あ行
ア
アートディレクター
広告を制作する上でデザイン面での担当責任者のことを指します。略称でADと表記することもあります。
アイキャッチャー
商品に人々の注目を集めさせるための絵や写真など、広告宣伝用の視覚的要素を指します。絵柄や写真の他に装飾的な文字や特定の色彩などもアイキャッチャーとして用いられることがあります。
アカウントエグゼクティブ
広告主と取引を行う広告会社の営業担当責任者を指します。広告会社の内部をまとめ、広告主の広告活動を計画し実行する役割を持ちます。
アクチュアル
テレビCMの延べ視聴率(GRP)ではなく、実際にCMが放映されたときに獲得できた視聴率のことです。
アーンドメディア
企業から広告などで発信する情報ではなく、第三者が、情報発信するメディアのことです。(「アーンド(earned)」とは「信用や情報を獲得する」という意味)
かつてはソーシャルメディアでの投稿や拡散、口コミなどを主に「アーンドメディア」と分類して
「ペイドメディア」「オウンドメディア」にこの「アーンドメディア」を加えてトリプルメディアと呼ばれていました。ところが、2012年頃からSNSでの口コミなどを「シェアードメディア(Shared Media)」と呼ぶようになり、現在ではPRや広報、パブリシティ活動などによって、企業や消費者からの信頼や相互理解の獲得が必要なメディアのことを指すことが多くなってきました。
イ
インサイト
購買行動の根底にある本人さえも気付いていない動機や本音のことです。
消費者の購買理由は複雑化しているため、消費者自身がその理由を整理して言語化することは難しいものです。
消費者を真に購買へと突き動かしている要因は何かを探ることがマーケティング活動において重要になってきます。
インフィード広告
Webサイトやアプリのコンテンツ間にコンテンツと同じフォーマットで表示される広告のことです。
Facebookやtwitter、LINEなどのSNSや、キュレーションメディア、ニュースアプリなどで利用されています。
テキストやバナー以外に動画などのコンテンツも配信できるメディアも増えています。
インフォマーシャル
informationとcommercialを合わせた造語です。特定商品の情報を詳しく紹介する番組形式の広告です。
商品を使いながら機能や特徴を紹介したり、体験者の感想などを盛り込んだりして商品を紹介するもの。
インプレッション
Webサイトに掲載されたバナーの表示回数など、広告の効果を測る指標の一つです。
正確には広告を配信するアドサーバーに表示をリクエストした数です。impと略されることもあります。
ウ
ウォンツ
ユーザーが欲求を満たる方法を把握していて、「○○が欲しい」というように具体的な商品やサービスを欲しがっている状態です。
「ウォンツ」と「ニーズ」との違いはおさえておきたいポイントです。
意識しやすい手段「ウォンツ」に対して「ニーズ」は、具体的な手段が明らかになっていません。
たとえば、「ミネラルウォーターが欲しい」はウォンツ(=手段)ですが、ニーズ(=目的)は「のどが渇いている」などです。
エ
エンゲージメント
ブランドとの「深い関わり合いや関係性」のことです。
エンゲージメントが高い状態というのは、消費者が企業の商品やブランドがに対して愛着を持っている状態、ファンになっている状態を指します。
オ
オウンドメディア
企業が自社で保有するメディアの総称です。
一般的にはWEBサイトや自社ブログなどを対象として使われるケースが多いですが、自社のパンフレットや広報誌などもオウンドメディアとして分類されることもあります。
自社で管理して情報を発信することができるため、自由に情報をコントロールできるのが特徴です。
オリエンテーション
広告主が広告会社に広告計画などの提案を依頼する際に、仕組みや方向性などの情報を示すとともに課題の説明を行うことです。
これをもとに、広告会社はメディアプラン、広告表現などを広告主にプレゼンテーションすることになります。
か行
カ
買い切り
広告会社などが新聞や雑誌の特定スペース、テレビやラジオなどの特定タイムを1社で買い占めることです。
これにより、広告会社独自の企画展開が可能となります。
確証バイアス
自分が信じていることを裏付ける情報や欲しい情報だけを探し、自らに不都合な情報を無視する傾向のことです。
選択的知覚によって偏った情報で判断してしまい「わかったつもり」になってしまいます。
カスタマージャーニー
顧客が商品を知って、購入し、使用して、その後に至るまでの一連の行動を時系列で見える化したものです。
そして、それぞれの顧客と企業や商品との接点における行動や心理状態を視覚化したものをカスタマージャーニーマップと呼びます。
これにより、顧客との様々なタッチポイントを洗い出すことができるため、適切な場所やタイミングで適切なコミュニケーション方法を考えるヒントとなります。
カクテルパーティ効果
色々な人が別々の会話を行ない、騒がしい状況の中でも、自分に必要な声だけはしっかりと聞き取れるようになる現象のことです。
膨大な情報の中でも、「自分に関係ある」と思わせることで広告も効果を発揮します。
キ
記事下広告
新聞広告は掲載位置によって「記事下広告」と「雑報広告」に大きく分けられます。
「記事下広告」とは通常、編集記事欄の下に掲載されているものを指します。全ページ広告も「記事下広告」に含めることがあります。
記事体広告
一見、記事にみえるようにつくられている広告のことです。ただし、記事と混同されないよう、この種の広告には「広告」や「PR」と表記することが通例です。
キックオフミーティング
プロジェクトを始める際に、関係するスタッフが参加してプロジェクトの目的や概要、スケジュール、コストなどを確認するためのミーティングのことです。
ケ
現状維持バイアス
変化することより、現状を維持することを望むことです。
少し魅力的な選択肢があったとしても、人は惰性で同じ行動をとり続ける傾向があるため、結果として同じ商品を購入し続けることになります。
コ
行動ターゲティング
広告の配信において、年齢や性別などの属性からターゲットを定めるのではなく、ユーザーがネット上でどのようなサイトを訪問しているのかを追跡し、訪れたサイトからその人がどのようなテーマに興味をもっているかを推測し、興味をもちそうな広告を表示する仕組みです。
コーポレートアイデンティティ(CI)
経営理念と経営コンセプト、企業の姿勢を、ロゴやプロモーション・サービスなどを通してを明確化し、社員の認識と社外の人間が会社に対して持っている認識を一致させ、企業的価値を高めることを目的として作られるもののことです。
コンペ
コンペティション(competition)の略で、複数の広告会社の間で行われる競合プレゼンテーションのことを指します。
広告主からオリエンテーションを受けた広告会社はコミュニケーション戦略(クリエイティブ、媒体)を立案し、企画を競い合うことになります。
さ行
サ
サーキュレーション
広告媒体の伝達範囲の事です。
新聞や雑誌では発行部数、ラジオ・テレビではセット台数、屋外広告では歩行者数など、その広告に接触する機会のある人数のことを指します。
サウンド・ロゴ
その音を聞いただけで企業や商品、サービス等を連想させることが目的の音楽や音声のことです。
主にテレビやラジオCMで使用されます。
サブリミナル効果
短い時間に刺激したり、刺激を非常に小さくしたりして、人間の潜在意識に影響を与えることをサブリミナル効果と呼びます。
そして、それを用いた広告をサブリミナル広告と呼びます。
人間の無意識にメッセージを働きかける手法の1つとされています。
現在ではサブリミナル効果を狙った手法は禁止されています。
シ
審査
掲載しようとする広告の内容が、適正なものかどうかを、それぞれの媒体独自の掲載基準にもとづいて審査することを言います。審査基準に合致しない場合には、広告を掲載することができません。
セ
責任校了(責了)
責任をもって訂正して、次の工程に進めることです。訂正箇所が少ない場合や納品までに時間がない場合などに行われます。
線数
1インチあたりに並ぶ網点の数のことで印刷物のきめ細かさを示します。 単位は「線」や「lpi(line per inch)」で表します。印刷する紙の質や印刷方法などによって適正な線数は変わってきます。
た行
タ
ターゲット
広告の訴求対象を指します。
ターゲティング
企業やブランドが目的を達成するための適切な市場や顧客グループ、広告の訴求対象などを選択することを指します。
タイアップ
メディアと協力して企業の商品やサービスを宣伝する手法の事を指します。
広告コンテンツを記事風に制作したものを「タイアップ広告」と呼びます。
ダイレクト・マーケティング
企業が直接、顧客とコミュニケーションを図ることです。
一方的に発信するマーケティングとは異なり、顧客の反応やレスポンスを見ながら、相手のニーズに合ったマーケティングを行うことができます。
裁ち落とし
広告スペースいっぱいにレイアウトして、紙の余白をなくすことをいいます。
裁断により印刷で生じるズレを想定し、余白を切り落とすことを意味しています。
段単価
新聞の広告スペース1段分の料金です。
段単価×段数により料金は決定されます。
掲載する面や掲載時期などによって料金は異なります。
チ
聴取率
ラジオ番組、スポットへの接触率のことを指します。
テレビでの視聴率に相当しますが、ラジオの場合は個人の接触率のみが該当します。
ト
特色
印刷には「4色フルカラー印刷」というものがありますが、これはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4つの版を使って表現するものです。
それに対して「特色印刷」は、あらかじめ調合されたインクを使用して印刷することです。
左記にインクの色を作成するので仕上がりが安定したり、コーポレートカラーなどの規格が決まった色を正確に表現できます。蛍光色やメタリックカラーなども表現できます。
トーン&マナー
広告表現の一貫性を保つための表現スタイルや方法などのルールを指します。略してトンマナとも呼ぶこともあります。
全体の雰囲気が統一されることにより、コンテンツの品質を保つことが可能なため、ブランディングにおいて重要だと言われています。
な行
ナ
ナビゲーション
主にWEBサイトの訪問者が、サイト内で目的の情報まで導く役割を果たす仕組みのことです。
は行
ハ
バイラルマーケティング
バイラルは、バイラス(=ウイルス)の派生語にあたります。つまり「ウイルスのように広まる」マーケティングと表現できます。
SNSやメール、口コミなどを活用して商品やサービスに関する話題づくりを狙うマーケティング手法です。
バンドワゴン効果
「人が持っているから自分も欲しい、人気のあるものが欲しい」と言う心理が作用することによって、所有や利用が増えるほど需要が増加する効果のことです。
ヒ
表まわり
雑誌広告の広告枠の中で表紙に近い枠の事です。
表1:冊子の表表紙となります。広告枠の対象となることはあまりありません。
表2:表紙(表1)の裏面になります。表4の次に露出度が高い位置です。
表3:裏表紙(表4)の裏面。表2、表4の次に露出度は高くなります。
表4:裏表紙(背表紙)のことです。最も露出度が高いため、広告費も最も高くなります。
フ
フック
ユーザーの興味を引っ掛けるフレーズをフックといいます。
気になって仕方がないようなメッセージや極端な例え話などを使い興味を惹かせることが目的です。
ブランケット判
一般的な新聞紙の用紙サイズのことです。その他に「タブロイド判」という約半分のサイズもあります。
ブランドリフト
ブランディング広告に接触したグループと接触していないグループの割合を比較して、意識の差を数値化したものです。広告に接触したグループのブランドの認知や購買意欲が向上しているかどうかを測る指標のひとつです。
クリック率やコンバージョン率などのダイレクトレスポンス系指標では広告によるブランディング効果を測ることはできません。
そこで、アンケートによりブランドリフト効果を調査してみることがあります。認知度、メッセージ想起、好意度、購入意向などを測定します。
フリーケンシー
「ユーザーが広告に接触した回数」の意味です。
「フリークエンシーの設定」とは、1ユーザーに対し配信する回数の頻度の設定を指しています。
フリークエンシーを多く設定することで、一人のユーザーに何度も同じ広告を配信することになります。
少なく設定すれば、1ユーザーへの広告表示回数を減らすことができます。
プレスリリース
新商品や新サービスの発表など、企業や団体が広報素材をテレビ、新聞、雑誌、ニュースサイト等のメディアに向けて広く発表する文章資料です。広報活動としてよく活用されます。
各メディアに取り扱ってもらいやすいように目を引きやすい内容をコンパクトにまとめることが重要になります。
ヘ
ペルソナ
顧客のモデル像のことです。実在の人物であるかのように事細かく設定することがポイントです。
返報性
人から何かをしてもらったら、お返しをしないといけないと感じる心理のことです。
これを活かして、例えば無料(格安)でサンプルをあげてしまうマーケティング手法などがあります。
さらに「使ってみて本当に良い商品だった」という体験が加わることより、結果として継続的な購入へと結びつくことなどがあります。
ホ
保有効果
一度、何かを所有することにより、それを手放すことに対して抵抗感がでてくることです。
ま行
マ
マスメディア
一般的にマスメディアとは、「新聞」「雑誌」「テレビ」「ラジオ」の4媒体を指します。
不特定多数の人間に大量の情報を伝達することが可能です。
ミ
見開き
本を開いたときの左右2ページのことを指します。
メ
メール広告
電子メールを利用して広告を配信する手法のことです。
テキスト(文字)とHTMLの形式があります。
メールマガジンの記事内に広告枠を設ける場合の他に全文広告を配信するタイプもあります。
や行
ユ
ユーザビリティ
WEBサイトやアプリなどの使いやすさ、有用性、満足度の高さなどです。単なる「使いやすさ」だけではないことがポイントです。
ユニークユーザー
UUと表記されることもあります。特定の期間内にwebサイトを訪問した人の数です。
例えば同じ人が一定期間内に同じページを3回見たとしてもページビュー(PV)は3になりますが、ユニークユーザー(UU)数は1となります。
ら行
ラ
ランディングページ(LP)
バナー広告や検索結果などからのリンク先となるWEBページのことです。
トップページとは別に広告の目的に合わせて作成されたページを指します。
リ
リーセンシー効果
直前に接触した広告が購買行動に影響を与えることです。
リーチ
広告、または投稿を見たユーザーの数を表します。
例えば、ユーザーが同じサイトに5回訪問し、すべてのページに同じ広告が掲載されたとしてもリーチ数は1となります。
リーチは、通常同じユーザーを重複しないよう計測しますが異なるデバイスやブラウザでアクセスした場合は、別ユーザーとしてカウントされます。
リスティング広告
検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワード(検索語句)に連動して掲載される広告です。検索連動型広告とも呼びます。
キーワードに対して入札し、オークションで掲載順位が決まる、クリック課金型の広告です。
リマーケティング広告
ネット広告において、一度WEBサイトを訪問したユーザーを追跡して、関連する広告を配信することです。
わ行
ワ
ワン・トゥ・ワン・マーケティング
「顧客ひとりひとりに合わせたマーケティング」(One to One)という意味です。
万人に対して画一的なマーケティングを行うのではなく、顧客それぞれの興味関心に合わせ個々の利用者に最適なアプローチをかけることで、マーケティング活動の効果を最大化する手法です。
例えば顧客の購入履歴や行動履歴などを分析し、顧客一人ひとりのニーズに合わせて興味のある製品の情報などをメールで知らせることも可能です。
このように、インターネットなどを介して収集した情報をもとに、ユーザーに適切なアプローチを 行うことがワン・トゥ・ワン・マーケティング です。
A~Z
A
ABC部数
一般社団法人日本ABC協会が認定している新聞社、雑誌社の販売部数のことです。定期的に監査を行なって、正しい部数かどうかを確認しています。
A/Bテスト
広告のコピー、画像、デザインなどのパターンを入れ替えて表示させてみて、どれが効果的な結果を得られるかテストすることです。
クリエイティブを最適化するための手法です。
AIDMA
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)の頭文字を取ったものです。
消費者視点から見た購入に至るまでの心理的なプロセスとなります。マーケティング戦略としてこれを応用するならば、売り手側に視点を移し、「認知」「感情」「行動」の段階それぞれにおいて最適なコミュニケーション手段を検討することになります。
力を注ぐべきはどの段階なのか、到達すべきマーケティング目標を明確にした上で適切なプランニングを行なうことが有益です。
C
CTR(Click Through Rate)
クリック率のことです。Web広告の表示に対してクリックされた割合を指します。
CPA(Cost Per Action)
1アクションごとにいくらの費用がかかったかを示す数値です。
たとえば一つの商品が売れるのに対して、どれだけの広告費がかかったのかを表す、直接的な指標になります。
CPC(Cost Per Click)
1クリックあたりにかかった広告費のことです。「クリック単価」とも呼ばれます。
CVR(Conversion Rate)
Webサイトに訪れたユーザーの内、どの程度コンバージョンに至ったかを表す数値です。
コンバージョン(CV)は「成果」のことを意味してます。
コンバージョンは、商品の購入や資料請求、会員登録などさまざまです。
D
DSP
Demand-Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)の略で、WEB広告の配信を希望している側(広告主)のプラットフォームです。
これを活かすことで、広告の在庫の買い付け、広告配信やオーディエンスのターゲティング等を行うことで、広告効果の最大化を狙うことが可能になります。
F
F1層
女性の20~34歳を指します。
(参考)
F2=女性35~49歳、F3=女性50歳以上
M1=男性20~34歳、M2=男性35~49歳、M3=男性50歳以上
G
GRP
累積到達率(Gross Rating Point)のことです。
テレビCMでは「延べ視聴率」のことになります。
計算式としては「リーチ×フリークエンシー」
(例えば、30%の人が見たことがあり、平均で20回見ていた…という場合、GRPは30%×20回=1,000%となります)
P
PPC広告
Pay Per Click(ペイ・パー・クリック)の略です。広告がクリックされたときにのみ料金が発生する課金形態の広告を指します。
S
SSP
Supply-Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)の略になります。
広告枠を提供している媒体側のためのツールです。広告枠の収益化を図ることができるようになっています。