さまざまなメディアが乱立する中、「新聞」をどのように捉えたら良いでしょうか?
今回は広告掲載メディアとしての「新聞」を考えてみたいと思います。
新聞は社会的信頼の高いメディアと言われております。
「新聞に載っている」ということ自体が大きな価値を持っています。
下記のグラフは各年代のメディアに対する信頼度を比較した調査です。
この調査では、10代を除くすべての年代で、新聞が高い信頼度を獲得していることを確認できます。
新聞に広告を掲載することのメリットの一つは企業や商品の信頼につながることと言えるでしょう。
農業従事者の新聞購読率は非常に高いため、農業従事者に広くリーチさせるメディアとしては有力です。
習慣性が強いメディアなので、商品・サービスについての詳しい情報をじっくり読んでもらうことにも期待できます。
一度に周知させることにも向いていることから、新商品の発売やイベント告知、キャンペーン等に利用するのも効果的です。
主な新聞広告のジャンル
①営業広告
営業広告とは、商品やサービスの宣伝など、最も一般的な広告です。
商品や企業の画像などと一緒に目立つ位置に掲載されることも多く、高い広告効果を得られます。
新聞広告として最もポピュラーであり、大きめで目立つ位置に掲載されることが多いので、
広告としての効果も高くなっています。
②記事広告
新聞記事と同じ形式で書かれている広告です。
ニュース記事を読む流れで自然に読むことになるため、宣伝効果は比較的高いです。
信頼感や安心感の醸成にも結び付きます。
消費者に広告であることを悟らせないステルスマーケティングとは異なり、広告であることは「PR」「記事広告」などしっかりと明記されます。
③意見広告
商業目的ではなく、自らの考えや主義主張を表明するための広告です。
商業目的ではなく、 世間に対してアピールしたいことに使う広告で、多くの新聞読者に対して意見を表明するために使用されます。
そのような特性から、この意見広告では広告商品の掲載等は行いません。
④社告
限られた関係者に向けた広告です。
株主に向けた案内や企業が生産した商品の回収情報やリコール情報、経営者や創業者の訃報など限られた関係者に対しての広告です。
⑤謝罪広告
お詫びや謝罪を行うのが謝罪広告です。
企業が何らかの問題や不祥事を起こしてしまった場合、その謝罪を新聞を通じて行うことがあります。
新聞広告の種類
新聞広告を掲載位置によって記事下広告と雑報広告に大きく分けられます。
一般的に新聞紙面は、記事欄と広告欄が罫線で区分されており、この線より下に掲載されている広告を「記事下広告」、この線より上の記事の中にある定型の広告を「雑報広告」と呼んでいます。
さらに雑報広告にはその掲載体裁により「題字下(題字横)」・「記事中」・「突出し」・「記事挟み込み」などがあります。
①題字下(題字横)
題字の下あるいは横に1枠だけ設けられる広告枠です。新聞によって、そのサイズが違います。企業広告などによく活用されています。
②記事下
記事下広告は、広告が占める段数と横幅によって様々に展開が可能です。掲載する内容とご予算に合わせて掲載サイズをご検討ください。※下記サイズ表参照
③突出し
記事下広告欄のすぐ上、左右両側の記事欄に突き出した形で掲載されます。基本的に2段での展開が一般的ですが、天地を3段にした大型突き出しもあります。紙面の両端に掲載されるため切り取りやすく、クーポン広告としても多く活用されています。
④記事中
編集記事の中に掲載される広告枠で、記事を読む際に読者の目に止りやすく、小さいながらも注目度が抜群です。1段の中に、十数行の幅で掲載されます。
⑤記事挟み込み
編集記事の中に掲載される広告枠で、記事を読む際に読者の目に止りやすく、小さいながらも注目度が抜群です。1段の中に、十数行の幅で掲載されます。
記事下広告のサイズ
新聞紙面構成は新聞社によっても違いはありますが、一般的に現在の記事欄は12段から15段の間で構成されています。しかしながら広告に関しては1ページの縦を15分割した「15段組」となっており、この段数が記事下広告の縦の単位となります。また、横のサイズは1ページの横幅を何分割したかで表します。(以前ほどんどの新聞の記事面が15段だった名残です)
例えば新聞1ページの全面広告は、縦が15段、横は1ページの横幅を最大限使うので「全15段」ということになります。
縦が5段で横幅は1ページだと「全5段」、全5段の横幅を2分割すると「5段1/2」、「5段1/2」の縦が2段分だと「2段1/2」となります。新聞社によって、「1/2」を「2割」と呼ぶ場合や、「5段1/2」を「半5段」、「2段1/2」を「半2段」と呼ぶ場合もあります。