農業従事者に向けた広告をどのメディアに掲載したらよいか…を考えるときに「年齢」のことは気になります。
農業従事者の平均年齢は67歳であり、高齢化はどんどん進んでいるように思えます。
高齢者が多いとされる農業従事者の触れるメディアは限られているのではないか…という声も聞こえてきます。

ただ、もう少し長めの時間軸で考えた場合、見え方が変わってきます。

以下は2010年と2035年(予測)の農業人口を対比したグラフです。

      「人口構造の変化が農業政策に与える課題と影響について」(農林水産省/平成30年10月11日)を基に作成

2035年はあくまで予測数値ですが、全体から見た高齢者比率は下がっているように見えます。
これは10数年後の予測ですが、そこまで未来のことは考えなくてもそもそも、
高齢者の実像が変わってきているのです。

以下はメディアへの接触態度を示したものです。

世代名 特徴 メディアとの関わり
団塊世代
1946~1950年生    
 (71~75歳)
核家族で行動する。テレビ普及期の影響を受ける。高度経済成長期に身を置いた。 スマホ普及率は3割程度                             テレビ・新聞・チラシが主な情報源

ポスト団塊世代
1951~1959年生 
(62~70歳)

団塊世代との対比で「しらけ世代」「三無主義」と評される。手軽で便利な消費文化を享受。 テレビ・新聞・チラシが主な情報源で、インターネットもPCからアクセスする傾向が強い           スマホ普及率は6割程度
バブル世代 
1960~1970年生     
(51~61歳)
右肩上がりの消費を謳歌した後、「失われた20年」と呼ばれる時期を過ごしてきた。 テレビ・新聞・チラシが主な情報源で、インターネットもPCからアクセスする傾向が強い 
団塊ジュニア世代   
1971~1975年生        
(46~50歳)
ファミコン、少年ジャンプとともに育った世代。    コンビニ、カラオケ、CDのターゲット層。

情報収集はテレビとインターネット両方を活用している。 スマホ保有率は8割以上             1日当たりインターネット活用時間は100分程度
「つながり志向」が強い。

ポスト団塊ジュニア世代
1976~1982年生      
(39~45歳)
ファミコン、少年ジャンプとともに育った世代。    コンビニ、カラオケ、CDのターゲット層。 「自分のライフスタイルに合わせて商品を選ぶ」というこだわり意識が強い。消費情報源はインターネットの評価サイト
さとり世代        
1985~1994年生     
(27~38歳)
中高生のころから携帯電話を持ち始める。              ゆとり教育を受けた世代。 「モノ」よりも「コト」を重視、「つながり」を重視する傾向が強い。
デジタルネイティブ世代                     1995~2003年生      
(18~26歳)
消費意欲が低いと言われている。                  2008年にiphoneが発売。 ツイッターやインスタグラムSNSで情報収集や情報発信する傾向が強い。ネットなどで知り合った「気の合う仲間」が消費に影響力を持つ。

阪本節郎・原田曜平『世代論の教科書』(東洋経済新報社)より作成

あくまで直感的なイメージですが参考になるところも多いと思います。

つまり、10年前、20年前に捉えられていた60代や70代以上の高齢者と現在の高齢者の実像は大きく異なるのです。
当然のことですが、現在の60代、70代は20年前に40代、50代だった方々です。
メディアに対する接触態度も昔と比べて大きく変わりました。

参考までにインターネット利用状況を年代別にみてみましょう。

 

以前の感覚のままメディアをプランニングしてしまうと失敗してしまいます。
メディアとの接触態度が異なる集団がいることを認識し、それらの集団ごとにプランニングは分けて考えるべきではないでしょうか。

「今」の農業従事者の実像を捉えながら、当コラムでは効果的なメディアの選定方法や活用方法などをご提示してまいります。